主な特徴

• 特別に設計開発されたアルミ合金製のダムビームを使用し、軽量で組立、解体が容易です。 いくつかのタイプから現場の条件に応じて選択できますので、現場に応じた見積が可能です。段差のある場所でも設置可能です。
• 静水圧だけではなく河川の様な動水圧、衝撃荷重にも条件を設定し対応できます。
• 特殊なシール構造により接合部からの漏水を最小にします。
• センターポストはバックサポートを使用しない自立型が標準で、洪水時のみ組立てますので、平常時は障害物がなく、周りの景観を損なわず、交通や作業の邪魔にならず、現場を元のままの状態に保つことができます。
• 現場に応じた最大スパンで施工できます。
• 長期組立にも対応いたします。

施工上の特徴

実際の現場で要求される防水仕様は、現場ごとに異なり、それら種々のご要望にすべて答えることは容易ではありませんが、IBSはいくつかの基本モデルから選択でき、ダムビーム形状の選択、支柱の選択などにより、下記の工事例の様に極力ユーザー様ご希望の防水板仕様を提案することが可能です。

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自立型センターポストで組立解体が容易

最大スパンの選択が可能

防水壁を設置する場所で、緊急車両など、最後まで出入りする必要がある現場があります。IBS防水壁は車両出入口用にスパンを長くとることが可能です。例えば、マンション駐車場は営業用駐車場と異なり、住民が災害予想時に外出から帰って来たり出庫を希望される場合があります。IBS防水壁は解体、再組立が容易で、最後まで入出庫が可能です。

＊マンション駐車場入口防水壁の例：
洪水高さ：　1,400mm, 防水全幅9,400mm, センターポスト2本設置、組立面3面
中央部スパン幅約3,700mm (中央部組立面を最後に組立てることにより、車両の入出庫が可能)

洪水高さの対応

防水幅への対応

IBSのダムビームは、洪水高さの荷重に耐えられる最大長さ迄使用できますので、現場に合った最大幅の防水板設置が可能です。
写真：システム幅: 5,835mm

衝撃荷重の対応

ほとんど全ての止水板、防水板は静水圧対応で設計されます。しかし、実際の洪水では流水があり、流れてくる障害物、例えば木材などが防水壁にぶつかる可能性があります。IBS防水壁は、その様な衝撃荷重にも耐える設計製作が可能で、河川の堤防に防水壁が設置される場合、通常衝撃荷重が加算されます。工場などに流木の流入が想定される場合も同様に対応できます。

洪水時流木が乱入した工場で、衝撃荷重対策をした防水壁

洪水高さ：2,400 mm
防水幅： 7,500 mm
衝撃荷重：　25 kN

景観・閉塞感に対する対応

ユーザーによっては通常の防水壁では閉塞感が感じられ、又コンクリート壁が景観を壊す恐れがあります。この場合ガラスウオールが提案できます。ガラスウオールは恒久的設置となります。

長期組立に対する対応：

通常の止水板、組立解体式システムでは、洪水予想時に組立て、洪水が終われば解体、保管することを前提としています。しかし、通常は長期に防水壁を組立てたままで、施設の整備、メンテナンス、交換など必要な時に防水壁を解体し、その後再度組立てたほうが便利なユーザー様があります。通常人が常駐しない施設にも適しています。この様な現場の場合、IBSはシステムを一旦組立てそのまま長期に設置し、必要に応じて解体する方式を提案できます。詳細はお問い合わせください。

その他施工例

工場全体の防水：恒久的設置のコンクリート壁と出入口部にIBSシステムの導入例。

施設の防水（変電所、ポンプ場など）

その他のIBS防水システム